インプラント
年を重ねるにつれ、むし歯や歯周病などの病気で歯を失ってしまうことがあります。
加齢による影響だけでなく、あなたの体質や不幸な事故によって歯を失う可能性もあります。
当たり前のようにお口の中にある歯ですが、なくなってしまうことにより、食事や会話、表情に影響を与えます。
歯を失ってしまった場合欠けたままにしておくのが、一番身体に悪い影響を与えてしまいます。「入れ歯」という方法だけでなく、ここ十数年で一般的になってきた「インプラント(人工歯根)」という方法もあります。
あなたのライフスタイルに合わせて、どの方法を選ぶのが最も良いか、お気軽にご相談ください。
当院のインプラントの特徴
お口の中を3Dで把握できるCT撮影
あごの骨の形や硬さ、幅、大きな神経と血管の位置を正確に知ることは、安全で正確なインプラント手術に欠かすことができません。
当院では事前にCT撮影を行い、患者さんにとって安全で負担の少ない手術となるよう、心がけています。
より安全な治療のために、高性能シミュレーションソフト(シンプラント)を使用
CT撮影で骨の硬さや形、神経の位置まで把握した状態で、リアルな3D画像で手術のシミュレーションをし、治療計画を立てます。
事前に正確な3次元画像で埋め込むインプラントの長さや方向などを確認することで、より安全で確実なインプラント治療になります。
治療計画を精確に実施するための埋入ガイド
事前に立てた計画通りに治療を進めるために、一人ひとりカスタムメイドされたサージカルステントを使って、精確なインプラント手術を行います。 サージカルステントはドリルの到達点と角度を正確に導き、また施術中にドリルがぶれないように保持する役目も持っています。
これを使うことによって、患者さんの身体への侵襲を最小限に留めることができます。
骨量が少ない場合(骨を増やす治療)
インプラントを埋め込む場所に、顎の骨が不足している場合に行われる手術です。歯を支えている顎骨の吸収の程度にもよりますが、骨が足りない場合は、骨移植や骨造成を行って骨を増やさなければインプラント治療は行えません。
上顎洞底部に骨を移植する方法(上顎洞拳上術)
臼歯部(奥歯)にインプラントを打つ際、上顎洞までの距離が短くて打てない場合に、上顎洞粘膜を挙上し、 できたスペースに人工骨や自家骨を入れ、インプラントを埋入する手術方法です。
上顎洞挙上術には、2種類の方法があります。
- サイナスリフト(側方アプローチ)
- 上顎洞の側面から、骨を削り、窓をあけ、そこから粘膜を持ち上げ、人工骨、自家骨を入れる方法(1回法と2回法があります。)
- ソケットリフト(歯槽頂上アプローチ)
- インプラントを埋入する穴から粘膜を押し上げて人工骨、自家骨を入れる方法(方法:ハッチリーマー・オステオトーム)
ブロック骨移植
十分な量の骨が得られない場合、骨をブロックで切り出し、移植することで必要な骨を獲得します。
移植する骨は下顎枝より採取する場合が多いです。
歯を失うと骨の吸収が進行し、理想的な位置にインプラントを埋入すると骨が不足する場合があります。
理想的な位置にインプラントを埋入し、切り出してきた骨を不足する部位にスクリューで固定します。
※固定したスクリューは2次手術の時に外します。
インプラントの材料は?
インプラントは医療用の純チタンでできています。インプラントの素材にはセラミックなど多くの素材がありますが、純チタンはインプラントの材料として長い歴史を持っています。
チタンは安全性が高く、治療効果が良いと言われている素材です。インプラントの材料としてではなく、外科の分野でも骨をつなぐための部品や心臓用のペースメーカーとしても使われています。
このような患者さまにインプラントをおすすめします!
- 入れ歯(奥歯)がガタついたり、気になって食事がまずい。
- 入れ歯にしてから思うようにモノがかめずに、食べるものが限られてしまった。
- 入れ歯が動くため、発音・発声がおかしくなったり、しゃべりにくくなった。
- 営業職・調理師など、職業的に入れ歯では困る人。
- 入れ歯を入れることが精神的に負担になっている人。
- 事故などで歯が折れたり、抜けてしまった人。
インプラントの寿命はどれくらい?
インプラントそのものは錆びたりすることはなく、半永久的です。
しかし、歯周病には要注意です。
確かにインプラントはむし歯になったり劣化したりすることはありませんが、歯みがきがうまくいかず歯こうがついたままなっていると、歯周病になってしまいます。
そうすると、インプラントを支える土台(歯ぐき)の状態が悪くなってしまうので、せっかくのインプラントを維持できなくなってしまう可能性があるのです。
インプラント治療を望まれる患者さまは特に、定期的な歯科検診を受け、お口のプロ(歯科医師・歯科衛生士)の指導によりお口の環境を維持することが、インプラントの寿命を延ばすことにつながります。
新型のデジタルスキャナで簡単・精密に型取り
当院では、お口の中を機械でスキャンするだけで精密な型が取れる、お口の中用の3D光学スキャナ「iTero(アイテロ)」を導入しています。
詳しくは口腔内スキャナiTero(アイテロ)5Dページへ