歯科口腔外科
顎関節症とは?
あごが、「開かない」「痛い」「音がする」…は顎関節症(がくかんせつしょう)の三大症状です。
顎関節症は、10代後半から20代、50代・60代にも起こりやすい病気です。
この顎関節症、自然に治る軽症のものから、仕事はおろか日常生活さえままならない深刻な症状に苦しめられる重症の患者さまもいます。
顎関節症チェック!!
手軽にできる顎関節症のチェック方法は、「口を無理せず大きく開いたときに、指を縦にして何本入るか」を調べるというものです。正常であれば3~4本入りますが、顎関節症の場合は1~2本しか入りません。
ただし、顎関節症チェックの際には無理に大きく開かないでください。
また、少しでも痛みを感じるときは無理やり開かずに、すぐに歯科口腔外科のある歯科医院を受診してください。
顎関節症の治療方法
松下歯科医院ではあなたの症状に合わせて治療方法を決定します。
まず一般的には対症療法が行われます。
対症療法としては、電気療法、鎮痛剤や筋肉の凝りを和らげる薬を飲んだり、顎の運動を練習したりします。またかみ合わせの障害となる詰め物やかぶせた冠を除去します。また、スプリント療法といいマウスピースのようなものを患者さまの歯形に合わせて調節したりします。
スプリントとは?
顎関節症の治療で用いられるスプリントは、歯にぴったりと装着する器具で、装着してしまえば、一見してマウスピースをしていることは分かりません。 歯科治療域では、このマウスピースを”スプリント”と呼びます。
このスプリントは、主にあごの筋肉の痛みと、その緊張を和らげるために使用されます。顎関節症による痛みがなくても、歯をかみしめたり、 歯ぎしりがある人には、その癖を直すために使用されることがあります。
薄いプラスチック製のスプリントを、上あごの歯か下あごの歯にかぶせて、噛みあわせが均等になるように調整します。この調整が簡単に行えるのも スプリントの魅力です。
スプリントはいつ使う?
スプリントは主に夜間寝ているときに使用して、昼間や食事の時にははずして生活します。
歯ぎしり防止のためには、夜間のみの使用で 十分に効果が得られますので、生活に制限が起こりません。日中に痛みがある人の場合は、日中もスプリントを装着することで、あごの筋肉の緊張がゆるめられ、かみ合わせを安定させて不快感を減らすことができます。1日を通じて使用しても問題はありません。
通常、スプリント療法は約3ヶ月使用していただいています。